地獄の門 サンゲリア ビヨンド ゴーストキラー ホラーハウス
死の感触 エニグマ ザ・リッパー 肉の蝋人形 地獄の門2

エニグマ入り口へ戻る

ナンバー5さん入口へ戻る


ナンバー5さんのレビュー
01
「マーティン 呪われた吸血少年」
Martin (1977)米

監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ジョン・アンプラス、リンカーン・マーゼル、クリスティーン・フォレスト

ホラーを題材にした作家性の強い作品は一部の映画監督作品を除き、あまり見かけることはない。監督または俳優に或る一定の知名度・認知度がなければ、それに類する作品など見かける機会さえないというのが現状ではないだろうか。ロメロのこの作品についても、『ゾンビ』に関する一連のヒット作品がなければ、80年代のビデオ氾濫の最中でもわれわれは観る機会を得られたかすら怪しい気がする。そして、あわせてこのように考えたくなる気持ちを押さえられない。もしロメロに『ゾンビ』がなかったならばロメロの手になる、このような作品が創られつづけたのではないのだろうか、と。『ダークハーフ』や『URAMI』といった作品を見るにつけ、『ゾンビ』はロメロの諸刃の剣ではなかったのではないかという気持ちすら抱いてしまう…。ステキに叙情的、そして残酷!必見であーる!
「透明人間 」
MEMOIRS OF AN INVISIBLE MAN (1992年)米

監督:ジョン・カーペンター
出演:チェヴィー・チェイス、ダリル・ハンナ

透明人間の実在よりも、ダリル・ハンナが演じているような、愛した男を盲目的に信じる女性が登場していることが、ファンタジーだと思いました(笑)。いまのご時世、いないですよ。こんな女性…。まあ、もしかしたら製作された当時は生息してたのかもしれませんけどねー。とまれ、カーペンター作品にハズレはありません。一級のエンターテイメントであります。僕がよく利用するレンタルビデオ店では「コメディ」コーナーに置いてありましたが、ちょっと違うような…。秀逸なアクションシーンは、もしかしてアニメ「攻殻機動隊」もオマージュを捧げてるのではないかしらん?
「殺人者を消せ」
(1964) 日本

監督:舛田利雄
出演:石原裕次郎、十朱幸代、小池朝雄

石原裕次郎、舛田利雄コンビが送るコメディ・タッチのアクション作品。密航に失敗した男が、ひょんなことから刑務所に面会に来た男の説得によって倉庫会社の二代目社長の身代わりをつとめることになるというのが、おおまかな設定。現代版「王様と乞食」といったところだろうか。この設定、今の時代から考えれば笑止千万、ばかばかしい限りであろーが、しかし、この映画を観るうえで、そんなことをいちいち気にしてはいけない(笑)。そんなことは次々起こる殺人事件の犯人あてをするよりも下品で、つまらないことである。この裕次郎の格好よさ、痛快娯楽さを記憶に焼き付けること。それがこの映画のいちばんの楽しさなのだから。
「レポマン」
Repo Man (1984年)米

監督:脚本:アレックス・コックス
出演:エミリオ・エステヴェス、ハリー・ディーン・スタントン、ヴォネッタ・マギー

レポマンってなんじゃらほい?と思ったら、自動車泥棒のことだった。冒頭、エイリアンの死体が出てくるので、こりゃまた「ET」か「Xファイル」みたいな展開になるのかなと思いきや、徹底的に職業意識に忠実な青年の話なのね。エイリアンは只のダシにすぎません。「あたしを捨てる気?」というガールフレンドのキャバクラ嬢並みの口先言葉に「知るか」と言う。いやあ、男はこうありたいものですなあ〜。ちなみに、イギーポップの劇判もサイコーです。
「ホワイトハンター ブラックハート」
White Hunter,Black Heart (1990)米

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド 、ジェフ・フェイヒー

口に出すとゴロがいいが、英語力が足りないこちらにとって、最後の最後に黒人通訳が口にする台詞の字幕スーパーで、ようやく理解に至りましたわ。「白人ハンター、悪魔の心」。もちろん、このタイトルをこの意味だけで片づけてしまうのは単純すぎましょー。単純さと簡潔さは異なるのデス。イーストウッド扮する劇中の映画監督も「真の芸術を創るのは簡潔さ」と言っとります。この映画のストーリーもすっごく簡潔だけど、けっして単純な問題を扱ってはおりません。(たぶん)商業的成功は考えてないだろう、この映画。こころしてご覧あれ(^^;)。


ナンバー5さん入口へ戻る

エニグマ入り口へ戻る

地獄の門 サンゲリア ビヨンド ゴーストキラー ホラーハウス
死の感触 エニグマ ザ・リッパー 肉の蝋人形 地獄の門2