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古地留知夫の大ハズレ推理劇場
「バトル・ロワイアル」’00東映
実はこれからビデオで見ます。その前にストーリーの予想を。
前回優勝者が居ると云うこと以外、何も前知識はありません。
1.前回優勝者が何万分の一の確率で２度も続けて
　選ばれるなんて事があるワケナイ。と言うことは、
誰も助からないと言うことでは？負けるまで
（死ぬまで）参加させられるのでは？
2.主人公の藤原竜也が生き残り、数十年後に
総理になり、ＢＲ法を廃止させる。
3.最後まで隠れている非力な奴が優勝する。（女生徒？）
■上記全て大ハズレでした■
■ネタバレあり■
「サスペリア２」ダリオ・アルジェント監督'75伊
映画の冒頭で、いきなりアリバイが
確定してしまう（主人公マークの友人）カルロ。
にもかかわらず、ストーリーが進むにつれ、
そんなことは忘却の彼方へ…。
マークが小学校に乗り込む頃には、すっかり
カルロが犯人だと思い込まされていました。
まさにアルジェントの思う壺。アホやね、オイラ。
ちなみに、コレが古地の一番好きな映画です。
■ネタバレあり■
「ツイン・ピークス」デビット・リンチ監督'89米
これは、ちょっと卑怯だよね。
ローラの母がローラの部屋で犯人を見たとき、
犯人は別の場所に居たんだから…。　後から、
ローラの母は犯人の幻を見ただけって云われてもねぇ。
で、古地の推理は、オードリーの兄で
知恵遅れのジョニー・ホーンが犯人だ。
家庭教師をしてくれていたローラに好意を寄せいた彼は、
事件当日、廃列車の中での乱交パーティを目撃し
嫉妬に狂い、ローラを乱暴し殺してしまった・・。
まさしく、大ハズレでした。トホホ…
■ネタバレあり■
「氷の微笑」ポール・バーホーベン監督'92米
真犯人はキャサリン・トラメル。
しかし、彼女を起訴すること、いや、逮捕することすら出来ない。
なぜなら、彼女は誰も殺していないし、殺せと命じてもいないから。
すべて、まわりの人間たちがキャサリンのために
自発的にやったのだ。（もちろん、そう仕組んだのは彼女だが）
ミステリーの女王アガサ・クリスティが、
ポワロ最後の事件で創造しようとして、
うまくいかなかった（と古地は思う）完全犯罪者を、
バーホーベン監督は見事に創り出している。
大学教授は嫉妬に狂ったベスが殺した。
ロックシンガーはやはり嫉妬に狂ったロキシーが殺し、
内務監査局の刑事はベスが、ガス刑事はババァが殺した。
そして、最後にベスはニックが・・・。
キャサリンが研究していたのは
「人を殺した者は、また殺したくなる」と云うこと。
かのエルキュール・ポワロも
最後の事件「カーテン」の中でこう云っている
「(殺人を犯した者は)自分はみんなに死を配って歩くよう
神に選ばれた人間だと思い込むようになりかねない。」
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