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古地留知夫のビヨンド 11
「ジェヴォーダンの獣」
2001仏
クリストフ・ガンズ監督
サミュエル・ル・ビアン
モニカ・ベルッチ
マーク・ダカスコス出演
★★★★
女・子供ばかりを襲う、神出鬼没な
謎の野獣を退治するため、
フランス国王はジェヴォーダン地方へ
2人の男を派遣する。
コレはお薦めです。
実際に起こった未解決事件の映画化です。
少しずつ明らかにされていく「獣」の正体に
ワクワクさせられます。映像がめちゃキレイです。
「ヴィドック」
2001仏
ピトフ監督
ジェラール・ドパルデュ主演
★★★★
連続落雷焼死事件の真相解明に乗り出した
名探偵ヴィドックは、真犯人を追い詰めるが、逆に
殺されてしまう。彼の相棒と伝奇小説家の2人が
ヴィドックの仇を討つべく、捜査を開始する。
こちらもフランスの実録モノです。
実在した名探偵ヴィドックを描いた
ミステリー・アドベンチャーです。
見かけは悪いが、実は凄腕探偵の
活躍を刮目して観よ！
新人監督のデビュー作とは、とても思えないほど
完成された作品です。ただ、全編セピア色で
撮ってある点が頂けません。（セピアは苦手）
「ロード・オブ・ザ・リング」
2001米
トールキン原作
ピーター・ジャクソン監督
イライジャ・ウッド主演
★★★
所有する者は、世界を支配出来るという
恐ろしい力を秘めた「指輪」を封印するため、
10人の勇者が旅に発つ…
監督はあのグログロホラー「ブレインデッド」を
監督したピーター・ジャクソンです。（涙）
こういう大スペクタルは、劇場で鑑賞しなくては
ダメですね。あまり感動できませんでした。
それに、最初から何部作とかいうのはどうも…
「スターウォーズ」もダメなんですよ、僕は。
「ギフト」
2000米
サム・ライミ監督
ケイト・ブランシェット
キアヌ・リーブス出演
★★
霊媒師のアニーは失踪した友人の行方を占うが…
「死霊のはらわた」の鬼才サム・ライミが監督したとは
思えないほど真っ当な（？）スリラー映画。
映画としての完成度は高い。けれど
何のヒネリもなくてがっかり…。
ファンがライミ監督に求めているのは
こんなものではないと思う。
「最後通告」
1998スイス
フレディ・ムーラー監督
ハンスペーター・ミュラー主演
★★
満月の翌日、10歳の子供たち12人が忽然と消える。
警察や家族の必死の捜査にも関わらず、消息は
掴めない…そんなある日、彼らから手紙が届く。
98年モントリオール映画祭グランプリ受賞作。
難解なサスペンス映画です。
おぼろげに「こういう事が言いたいのだな」ってのが
解るような、解らないような…「原×反×」？？
全容解明できた人は、僕にも教えて下さい！
ラストの子供たち、うじゃうじゃは何んなの？
子供たちの足下に書かれている数字の意味は？
「パニック・ルーム」
2002米
デビッド・フィンチャー監督
ジョディ・フォスター主演
★★★
資産家の夫と別れ、娘と共に新居へ越してきたメグ。
その夜、何者かが2人の家へ忍び込んでくる。
とてもよく出来たサスペンス映画です。しかし、
ストーリーに意外性が全く無く、想像通りの展開と結末でした。
古地は、たとえ荒削りでも驚かせてくれる映画を欲しています
（お前のために映画を撮っているんじゃねーぞ
って言われそうですが…）
「アザーズ」
2001米・仏・スペイン
アレハンドロ・アメナバール監督
ニコール・キッドマン主演
★★★
太陽の光を浴びることの出来ない子供2人をかかえ、
大きな屋敷に住む美しい未亡人。新しい召使いを
雇うと、その日から屋敷では異変が起こり始める。
「オープン・ユア・アイズ」の鬼才アメナバール監督
による傑作サスペンス・スリラー。
主演ニコール・キッドマンの鬼気迫る演技が見物です。
一歩間違うと、退屈で滑稽な物語に終ってしまう難しい
題材を見事に超一級スリラー映画に仕上げています。
「スリープウォーカー」
2000スウェーデン
ヨハネス・リューネボルグ監督
ラルフ・カールソン主演
★★★
ある日、目を覚ますと隣に寝ていたはずの妻と
子供たちが消えていた。跡にはおびただしい血痕が…
夢遊病の夫は、自分が殺したのではないかと恐れおののく…
夢遊病で、記憶のない主人公が、何とか記憶を
呼び戻そうと、四苦八苦する様が「メメント」に似てます。
自分の行動を知るために、肩にビデオカメラを縛り付け
就寝するところは涙なくしては観られません（笑）
エンディングの途中に真相が判明します。
最後まで目を離さないように。
「モルグ屍体消失」
1994デンマーク
オーレ・ボールネダル監督
ニコライ・ワルドー主演
★★★
モルグ（死体安置所）でアルバイトを始めた大学生マーチンは、
モルグ内で彼女とHをしたせいでネクロフィリア（屍体愛好者）と
誤解される。更には連続殺人鬼ではないか？とまで疑われてしまい…
なんとも間抜けな大学生です（笑）。こんな事で連続殺人鬼に
されてしまっては堪ったもんじゃないですね。
…という事で全然怖くない映画でした。
「ナイトウォッチ」というタイトルで再映画化されています。
「キスト」
1996カナダ
リン・ストップケウィッチ監督
モリー・パーカー主演
★★★★
少女サンドラは動物の死に対して異常なほどの興味を抱いていた。
小動物の死骸を見つけては丁寧に埋葬し続けるサンドラ。
やがて大人になったサンドラは葬儀屋で働くようになる。
こ、これは凄い…し、死×シーンがあります…へ、変態映画です。
幼いサンドラが小動物の死骸を体に押し当ててする自×行為の
描写まで…。こんな映画を製作できるカナダに敬意を表します。
ビデオのパッケージデザインをもっとエロくすればバカ売れしたのでは？
古地留知夫のビヨンド 11
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